フランス高級レストランの世界
前回に引き続き、今回も友人の本の話です。
私の大好きな『レストラン批評宣言』(柴田書店)をはじめとしてフランス料理についての本を二十数冊書いてフランス料理界に大いなる刺激を与えた佐原秋生が、また本を出版しました。
タイトルは『フランス高級レストランの世界』。翻訳物で、中央公論新社が出版元です。著者はイザベル・テランスというリヨンの社会学者です。社会学者として、グランド・キュイジーヌの具現者である高級レストランを、多くのアンケートや聞き取り調査を踏まえて見事にあぶり出しています。産業としての位置付けや労働の見地からの分析を行い、高級レストランになくてはならない批評家についてや、客の調査も詳細に記載しています。HPはこちら
1990年代のはじめに行った調査と1980年代の統計が基になっているので現今のフランスガストロノミを厳密に反映しているとは言えないのが少し残念ですが、いままでなかなか目に触れなかった世界がものの見事に描き出されています。現代の日本に置き換えてみるととても面白い内容が目白押しです。
フレンチレストランの関係者はいうに及ばず、ガストロノミとミシュラン星付きレストランに興味のある人、ぜひお読みください。
日仏料理協会
宇田川政喜
私の大好きな『レストラン批評宣言』(柴田書店)をはじめとしてフランス料理についての本を二十数冊書いてフランス料理界に大いなる刺激を与えた佐原秋生が、また本を出版しました。
タイトルは『フランス高級レストランの世界』。翻訳物で、中央公論新社が出版元です。著者はイザベル・テランスというリヨンの社会学者です。社会学者として、グランド・キュイジーヌの具現者である高級レストランを、多くのアンケートや聞き取り調査を踏まえて見事にあぶり出しています。産業としての位置付けや労働の見地からの分析を行い、高級レストランになくてはならない批評家についてや、客の調査も詳細に記載しています。HPはこちら
1990年代のはじめに行った調査と1980年代の統計が基になっているので現今のフランスガストロノミを厳密に反映しているとは言えないのが少し残念ですが、いままでなかなか目に触れなかった世界がものの見事に描き出されています。現代の日本に置き換えてみるととても面白い内容が目白押しです。
フレンチレストランの関係者はいうに及ばず、ガストロノミとミシュラン星付きレストランに興味のある人、ぜひお読みください。
日仏料理協会
宇田川政喜
スポンサーサイト